２００８−０２−０４ Uの節分

　２月２日、３日は京都のあちらこちらの社寺で節分の行事が行われます。　行われます、とか書いていますが、今まであまり気にした事が無く・・（;´A｀)

　今年初めて左京区の吉田神社の追難（鬼やらい）なるものに行ってきました（京男さん、いつも素敵なアドバイスありがとうございます）。　京都の追難式といえば、表鬼門の場所にあたる吉田神社が有名なんだそうです（ちなみに裏鬼門の壬生寺も）。

　鬼やらいは、節分の当日前夜の夜６時から始まります。

　左京区に行くチャンス！　ということで、ちょっと早めに家を出て、「京都の秋葉原」といわれる寺町通りでKくんの実験材料を探して（これは関係ない）、ずっと行きたかった京大北門前の「進々堂」でお茶することにしました。

進々堂→http://www.onozomi.com/cafe/topic1_sinsindo.html

　フランスへ留学した先代が、日本にもフランスのカフェのような空間を再現したいと作ったこのお店。　場所柄、アカデミックな雰囲気もただよいつつ、素敵なお店です（多分、平日はもっと）。　平日、すみっこの席（ここ重要）に座って、本を読みたい。　そんなお店。
　スコーンセット、カレーパンセットを注文。　カレーパンが出てくるかと思いきや、カレーとパンだったという・・・。　美味しかった♪　後に人間国宝となった黒田辰秋氏の作ったベンチとテーブルでいただく。　一体何人の人たちが勉強しまくった？のやら、木のテーブルは使い込まれてつるんつるん滑る（笑）　

　お店の真ん中に気になる詩のプレートがありました。　ネットで調べてみたらウィリアム・ワーズワースという人の「虹」というものらしい。

My Heart Leaps Up -William Wordsworth

　　My heart leaps up when I behold
　　A rainbow in the sky.
　　So was it when my life began;
　　So is it now I am a man;
　　So be it when I grow old,
　　Or let me die!
　　The Child is father of the Man;
　　And I could wish my days to be
　　Bound each to each by natural piety.

　お店のプレートは「じゃなきゃ俺、死んじゃえ〜」まで。　
　個人的にはその後が素敵だと思ったんですけど。

　見つけた訳はね。
　　
　空の虹を見ると
　心が弾む
　僕の人生が始まったときもそうだった
　僕が大人になった今もそうだ
　僕が年老いたときもきっと心弾むだろう
　さもなければ僕に死をあたえよ
　子供は大人の父なのだ
　僕がこれから迎える日々が
　自然への敬慶な気持ちで満たされますよう
　
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　進々堂を出て、京大構内を突っ切ったら吉田神社です。
　５時半には神社に入ったのですが、もうすでに境内はすごい人だかり・・・
　こりゃ鬼は見れるだろ〜か。　

　案の上、人の山で何も見えない・・Uちゃんだけが唯一、Kくんの肩車で見えてます。　
　午後６時、赤鬼、青鬼、黄鬼が表の鳥居から境内に乱入し暴れ回る（らしい）。　
　どうやら鬼が登場したらしく、あちらこちらから子供の叫び声が。　近くのスピーカーから鬼の「うぉ〜〜うぉ〜〜」という声？も聞こえ始めました。

　例外なくUも怖がりだしました。　うへへへ、親はその怖がる姿が見たくて連れてくるのだ！！　そして彼女は叫んだ。

　「お豆！！　おま〜め〜！！　かあちゃん、豆をちょうだいよぉぉぉ〜〜（号泣）！！」
　
　まわりから失笑が漏れました。　どうやら、鬼は豆に弱い？と思っているらしく豆を要求してきました。　吉田神社に行かれた方、豆〜と泣き叫んでいた子供はUです。
　
　矛と盾を持った方相氏が現れ、祭氏が祭文を読上げると大声を発し、矛で盾を打ち鳴らし鬼を追い始めます。　鬼が逃げ出すと、最後に殿上人が弓で矢を放ち、疫鬼を追い払い、一連の儀式が終わるようです。　

　も〜鬼も何も見えなかった・・・がっかり。　あんなに人いっぱいだとは想像以上でした。　写真もまったく撮れなかったので、you tubeで吉田神社の追難式を探してみたところ、見つかったのでリンクしてみます☆

　父ちゃん母ちゃんは何にも見れなかったけど、あんなに怖がってくれたので満足満足。

↑Uが描いた鬼さん（と、豆？）。

↑鬼さんを見たあとは、境内にある菓祖神社で豆茶とお菓子を頂きました。
ここはお菓子の神様が奉ってあるので、菓子職人さんがお参りにくるのだとか（実は吉田神社の境内には他にも料理の神様などもいます。）。　バーチャルお参り発見！　→http://kyotokashioroshi.jp/kasojinja.html

↑帰りは「あやとり」という料理屋さんで（美味しい！）海鮮丼とカツ丼を食べて帰りました　（Kくん、私と昔このお店へ一緒に行ったの忘れてたってよ。　ばっかやろーーー）。

　残り少なくなった京都を満喫できた一日。　楽しかったなぁ。
　吉田神社、大学時代は肝試しというバチあたりなことをしてごめんなさいでした・・・。　その他、平安神宮あたり、清水寺あたり、下鴨神社などなどでも肝試しは行われました。　それくらい京都は神社仏閣が身近にあるということですね・・・京都の子供は楽しそうだなぁ。　今の小学生くらいは肝試しとかしないのかね。

　３日は大学時代の友達とお別れランチしました。　ちょうど八坂神社に行ったら、豆まきに遭遇！　Uを片手に豆キャッチ！！　　

↑私の古い携帯で撮ったので、見えづらいのですが、舞子さんたちです。　ずっと見たかった舞子さんたちの舞も見れて、感激！　

↑京都の有名旅館、俵屋（お高い！）には泊まれませんが、友達が俵屋グッズをプレゼントしてくれました！　ありがと〜！！　とっても嬉しいけれど、もったいなくて使えないよ・・・

　
　引っ越しまで２週間を切りました。　引っ越し準備も進んでいます。　でも引っ越しって何が一番大変か、というと「物を捨てること」です。　実際に捨てることも大変なんだけど（お金もかかるし）、捨てる捨てないの選別に時間がかかります。　特にセンチメンタル・バリューなる思い出のものたちなど。　たくさんの素敵な思い出が出来たから感謝の気持ちで手放す、のか、大事な思い出の品として取っておくのか。　すごく難しい・・・。
ほんと物を持たない生活、本当に好きな物だけを使う生活って憧れる。　わたしゃあ、一生かかっても無理かも。　でも取り敢えず食器は今持っているキャビネに入る量以上は持たないようにしよう！と決心しました。　私は本が好きなので、クローゼットや押し入れにすごい量を溜め込んでいたんですけど、思い切って大分ブックオフに売りました。　好きな作家さんのハードカバーも文庫で出ているもの、図書館で読めるもの、面白いけど心に残っていなかった本など手放しました。　今は段ボール一箱分くらいに。　取捨選択すると自分の好きな物がくっきりしてくる感じがいいなぁ〜。　晴れ晴れ〜ハレルヤ〜（＾o＾♪　　まだまだ整理し終わってませんので引き続き頑張ります。

コメント 14

んま〜素敵なカフェですね〜！
私はこういう木で使い込んだテーブル大好きです。
鬼すんごい怖いですね。迫力満点！
だけど、ただ怖がるのではなく、ちゃんと豆を要求するU〜ちゃんが賢いです(^^)
舞子さんも見て、京都満喫してるって感じがします。
お引っ越しの準備、お疲れさまです。思い出の品々を捨てる難しさ、大変ですよね。でも一回捨てコツをつかむと、ホイホイ進む時もありますよね。本は図書館で読めるって案がなるほど、と思いました。引き続き頑張って下さい！
by こぶた (2008-02-05 07:14) 

おはようございます。
そうか、あの日に吉田神社にきたんですね。
私もいましたよ。昼間からずっといました。
明日から吉田神社編の記事になります。う〜ちゃんに見せてあげてね。
２時間半立って場所を確保していたんですよ。（笑）

引っ越しか・・・ちょっぴりさびしいですよ。
北野天満宮で梅を見てから引っ越してね。
もうそろそろ咲いていると思う。
by 京男 (2008-02-05 08:08) 

どこへ行っても豆・豆・豆・・・
鬼には厳しい一日がなんとか終わりましたよ。



虹の詩、ナカナカいいですな。


「大人になって、ようやく子供のように描けるようになった」

ピカソはこう言ったそうで。

子供心って大事だな～。
by 鬼っ子 (2008-02-05 10:08) 

＞こぶた　さん
進々堂のテーブル＆ベンチ、存在感があって素敵でしたよ。普通、ベンチのテーブルって足を組んだりすると、膝辺りの荷物置きの棚が足に当たることって多くないですか。このテーブルは足当たらなくて、多分ちゃんと考えられて作られてるんだろうな〜と思いました。パンも美味しいので、京都へ行かれた際時間があったら是非是非♪
「まめ〜」は、だいぶ素敵な恐がり方で親、大満足（笑）
図書館でずっと読める本は捨てる、の考え方は、クロワッサンか何かの収納特集で知りました。なるほど！ですよね〜。
by hachiko (2008-02-05 15:40) 

＞京男　さん
やはり京男さんもあの日吉田神社に行かれてたんですね〜。もしかしたら京男さん発見？なるか！？と思いましたが、あの人の多さでは無理ですね〜笑　う〜ん、やはり２時間半も前に行かないと、いい場所は取れないのか〜☆　明日の記事を楽しみにさせてもらいます。ちなみに福豆買ったのですが、京都新聞を購読していないので未だ当たったのか外れたのかわかりません笑　
引っ越す前に梅見れるといいなぁ〜。
by hachiko (2008-02-05 15:45) 

＞鬼
いや〜辛い季節でしたな笑
虹の詩、いいよね。一生懸命暗記して帰ろうと頑張ったよ。ふつ〜に「進々堂　京大　詩」とかで検索したら、作者とか出て来たけど笑　
>the child is father of the man
これ、どう訳す？　色んな人の解釈を聞いてみたい

子どもの感覚を忘れたくはないが、中身が子どものままだと生活が破綻する訳で。そういう人の方が世の中多い訳で。
mexico写真見せて〜
by hachiko (2008-02-05 15:52) 

もうすぐお引越ですね。
私引越し大好きです。荷物が減るので・・・
京都もいいですけど　福岡もいいところですよ。
大宰府で　飛び梅も見られるかな？
なんて、長いこと帰らない親不孝者な私・・・

オニ・・・うちの王子にも見せたかったのですが
雪だったので　来年こそ！！
まあ、でも彼は　ばいきんまんで十分かな（苦笑）
by chobita (2008-02-05 21:30) 

いいな～こちらは雪で、神社にすら行けませんでした～
京都でのいい想い出になりましたね。
って、ホントあとちょっとなんだなあ。
京都タワー、ひそかにアップしてほしい、なんて思っている私です。

Ｕ～画伯の鬼、最高にかわいい。連なったマメもいいなあ！子供の絵って素直でいいですよね。にっこりしちゃう。

そうそう、以前の記事のプリア！やりたくてたまんなくて、電池なくて・・・
やったんですが、すんごいいいですね！夫が興奮していました。広告もむしろ、自分のこがＣＭ出てるみたいだし（笑）
by slowrider (2008-02-05 22:12) 

近所の神社は節分で豆やお菓子をまくのですが、
やはりすごい人だかりです。
みんな大きなゴミ袋やら、スーパーの袋を持ってきてて
人の物欲が垣間見えるのがちょっと…という感じ＾＾；
こういう「鬼やらい」みたいな純粋な儀式もいいですね～
by ゆみっさ (2008-02-05 22:27) 

＞chobita　さん
確かに引っ越し準備は大変だけど、ものを整理するいい機会ですね〜。捨てるものを選別するのは大変だけど、実は迷いながら捨てたものも、その後思い出すことはほとんどない！！ということも学びましたーー！！　
福岡いいところですね。転勤で福岡に来た人たちが「福岡住みやすい」って言うらしいです。食べ物も美味しいし♪
chobitaママさん福岡に里帰りの時は、お知らせくださいね〜（＾o＾♪
by hachiko (2008-02-06 15:26) 

＞slowrider　さん
Qちゃんも節分エンジョイしてたね〜♪後でまたコメント残しに行くね！こちらでの節分も天気悪かったです。2日も３日もずっと小雨だったよ。鬼役の人たち、寒かっただろうね・・。
U画伯に昨日聞いたらね、この絵の豆、「豆じゃなくて青虫ナノヨ」って言われた。豆→青虫らしい。

プリアしてみたんだね！！なんだか嬉しいな〜。ほんとプリアお得だよね。うちはあの一回目以来、いい写真がないから頼んでないんだけども。「広告にうちの子が出てる！」っていう楽しみ方は気づかなかったわ〜笑　Uのは相田みつをの詩が入ってたよ・・
by hachiko (2008-02-06 15:34) 

＞ゆみっさ　さん
その後体調いかがですか？？お大事にしてくださいね〜

私の実家の方も、お菓子、豆飛びまくりビニール持参で節分！系なので、実は上品にお豆の小さな小袋だけ少量飛んでくる京都の節分は物足りなかったりするんですよねぇ〜〜（;´A｀)　しかも節分といえば、ピーナツだった（が飛んでくる）・・。風流なのもいいですけど、一杯飛んでくるのも嬉しいなぁ。とはいえ、ゴミ袋はどうなの？！と思いますね。ありがたみ半減・・。
by hachiko (2008-02-06 15:40) 

鬼怖っ！鬼好きなうちの娘もさすがにあれは泣いてびびりそうです。
あのロン毛がまた怖い～
さすが本気の鬼は違いますね。
一転、Ｕ～ちゃん鬼はかわいいな。
鬼の恐怖からほっとなごみましたよ！
進々堂のカレーセットの素っ気無い感じも素敵だなぁ。
虹の詩もとっても素敵。
あぁ京都に行きたい・・・
お引っ越し頑張ってくださいね！
私は本を悩んで捨てて、やっぱり買い戻したりしてます。
意味ないわぁ(>_<)
by 924 (2008-02-14 00:37) 

海鮮丼も食べたいですが、↑のアンパンマンのあんぱんが凄く食いたいです。
＊引っ越し大変でしょうが、無事＆スムーズに事が運ぶと良いですね。
by Taddy (2008-02-18 12:48)